トントンから始まるイオンとの穏やかな日々

セガは、"『ファンタシースターポータブル2 インフィニティ』全国ファン感謝祭2011"の中で開催している"インフィニティグランプリ"の決勝大会を、東京・秋葉原の"AKIBA_SQUARE"で4月24日に開催する. 各地のファン感謝祭では、PSP用ソフト『ファンタシースターポータブル2 インフィニティ』のタッグチームナンバー1を決定する大会"インフィニティグランプリ"が開催されてきた. 決勝大会では、これまで各予選を勝ち抜いてきたチームが集結し、日本一の最強最速タッグが決定する. 他にも当日の会場では、グッズの販売や設定資料の展示、開発スタッフによるトークショーやイベントなどが行われる. これまでの『ファンタシースター』シリーズをプレイしているファンはもちろん、遊んだことがない人でも楽しめるイベントになっているので、参加してみては? 写真は昨年行われた決勝大会の様子. タイムアタック大会以外にも、さまざまなイベントや展示、物販コーナーなどが用意されている. ライター・Deepは、つねづね思っていた. オランダ企業が空飛ぶ自動車を作ったことだし、そろそろ俺もゲーム画面の中に飛び込めてもいいのでは... と. そんな俺の欲望を神(ガスト)様は見捨てていなかった. いまだに2次元への扉は開かれていないにもかかわらず、いくつもの次元をすっ飛ばして7次元先の世界に住む少女とリアルなコミュニケーションを取ることができる、ナイスなツールが登場したのだ. そのツールとは、4月26日に発売されるPS Vitaのオンライン専用ソフト『シェルノサージュ ~失われた星へ捧ぐ詩~(以下、シェルノサージュ)』. ということで、7次元交信ツールに期待を膨らませている紳士諸君のため、早速インプレッションをお伝えしたいと思います! 本作は、記憶喪失の少女・イオンと会話やタッチなどでコミュニケーションを取りながら、彼女の失われた記憶を取り戻して世界の謎に迫るという、今までにない新しいタイプの作品です. イオンとコミュニケーションを取る前に知っておきたいのが、"イオンもリアルタイムで生活をしている"という点. おなかが減れば料理して、眠くなれば昼寝する. 朝にイオンが住む世界・ラシェーラをのぞけば、彼女が「おはよう」とあいさつしてくれて"キュン"となるかもしれないし、深夜に訪ねれば彼女の寝顔を見て"ニヤニヤ"できるかもしれない. そう、イオンはアチラの世界で"生きている"のです! つまり、イオンのあらゆる行動がリアルタイムと連動しているため、ガツガツと根詰めて遊ぶ... というゲームではありません. 紳士たるもの、女性には余裕を持って接したいものですな. ジェントルメンの心意気です. プレイヤーがコミュニケーションを取ることになる少女・イオン(本名: イオナサル・ククルル・プリシェール). 7次元先の世界で生活している、記憶喪失の女の子です. さて、本作の要素として、イオンとイチャイチャするコミュニケーションパートと、彼女の記憶を修復する夢セカイパートの2つがあります. 以下では、それぞれのパートを詳しく解説していきましょう! イオンとリアルコミュニケーション! コミュニケーションパートでは、イオンが彼女のタイムスケジュールに沿って気ままに行動しています. このスケジュールには、プレイヤーがお願いした採取や調合も含まれていますが、基本的に細かく指定することはできません. あくまでイオン主体なのです. では、実際にイオンとコミュニケーションをとるにはどうするのかというと、PS Vitaの画面をトントンと叩けば、彼女がこちらに気付いて話しかけてくれます. 逆に、イオンからこちらに話しかけてくることもあって、その場合でもトントンとタップしてあげれば笑顔を見せてくれます. この時にイオンとさまざまなコミュニケーションを取ることで、彼女と絆を深めていきます. 時には、「(現実世界の)金曜日にデートしよう」なんて約束もできちゃったり. デートした時のイオンの喜びようったら、もう!! さらに、イオンとのコミュニケーション次第で、イオンの趣向がプレイヤーの趣向に合わせたものに変化していきます. 例えば、プレイヤーが"露出の多い服が好み"とわかる行動をとっていくことで、イオンもそれに合わせた洋服を選ぶようになったり... . とはいえ、いきなりガラリと変わるわけではないので、気長に付き合っていきましょう. ちなみに、イオンが洋服を着替える時は、カメラに布を被せられます. この時にトントンとすると、わたわたと焦るイオンの声が聴けます. 紳士たるもの、常にストイックでありたいものですね. ホッホッホ. サッカーボール シャールを生み出した記憶を修復! イオン主体のコミュニケーションパートとは打って変わって、夢セカイパートではプレイヤーが主体. 夢セカイとはイオンの精神世界のことで、プレイヤーはここでイオンの失われた記憶を修復していくことになります. 記憶を修復するとイオンの過去の一部が明らかになり、世界の謎に近づいていくことに. 記憶の修復は、シャールと呼ばれる妖精の力を借りる必要があり、シャールたちは現実世界のバーコードを撮影することで生み出すことができます. 生み出せるシャールは、撮影したバーコードごとに異なり、なかには特殊なシャールを生み出せるバーコードも. (4月26日発売の『電撃PlayStation』では、実際にいくつかのバーコードで産み出したシャールを紹介しています! ) バーコードの読み込みといえば、レスポンスのよし悪しが気になるところ. しかし、土屋暁ディレクターが力を入れたというだけあって、「え!? もう成功したの!?」と感じるぐらいに、かなりスムーズでストレスなし. 読み込みカメラ中央にバーコードを合わせるだけで、ササッと読み込んでくれます. シャールにはいくつかのステータスがありますが、特に注目したいのはシャールの持つ属性. 属性は、シャールの持つ属性と修復対象に必要な属性が一致していないと、記憶の修復が行われないので注意したいポイントですね. とはいえ、シャールは読み込むバーコードによって外見が多種多様に変化する上、経験を積むことでパワーアップします. さらに条件を満たせば、スキルやアクセサリで自分好みにカスタマイズできるので、気に入ったシャールを使っていくのが一番です♪ シャールを生み出すには、HymP(ヒュムノポイント)が必要になりますが、これは記憶の修復を完了させたり、コミュニケーションパートで確認できる"シャールウィッシュ(シャールからのお願い)"をクリアするとゲットできます. ちなみにシャールウィッシュでは、"イオンの頭をなでて"といったタッチ機能を使ったお願いが現れることがあります. イオンにタッチできるタイミングは結構限られていますが、作業中のイオンをトントンで呼び出すとタッチできることが多いです. 紳士たるもの、時には心を鬼にして作業の邪魔をすることも必要なのです(キリッ). 駆け足気味に作品の解説をしてきましたが、『シェルノサージュ』は今までにない斬新な切り口のゲームなので、初めは慣れない操作に戸惑うかもしれません. ですが、イオンとの時間を共有すればするほど、彼女とのコミュニケーションに充実感を得られるようになるハズです. 1カ月でも1年でも、時限の壁を越えた彼女との暮らしを気長に楽しんでいきましょう! (Deep).