薬師寺東塔の解体作業始まる 110年ぶり

ヨーロッパで人気のある宝くじ「ユーロミリオンズ」で、40歳代のイギリス人夫妻が約180億円を当て、14日に記者会見した. この宝くじで、昨年7月に英スコットランド人夫妻の約205億円に次ぐ史上2番目の高額. AFP通信が伝えた. 病院で看護助手をしている妻のジリアン・ベイフォードさんは「お金が欲しくて宝くじを買ったの. 今月は特に苦しかったから」. 夫婦は賞金をスポーツカーの購入や音楽店の営業資金として使う予定だという. 約110年ぶりに解体修理される奈良・薬師寺の国宝・東塔(とうとう=8世紀前半ごろ、高さ34メートル)で4日、法要が営まれ、塔最上部に取り付けられた銅製の球形装飾、宝珠(ほうじゅ=高さ約45センチ、重さ約19キロ)と竜舎(りゅうしゃ=高さ約35センチ、重さ約29キロ)が取り外された. 2019年の完成を目ざして解体作業が始まった. 塔全体を覆う工事用の「素屋根(すやね)」の最上階で営まれた法要には、約150人が出席. 山田法胤(ほういん)管主が「歌人らから絶賛された塔だが、白アリや風雨に侵されている. 修復の成就を誓願する」という文書を読み上げた後、宝珠と竜舎がクレーンで下ろされた. 今後、宝珠などの下にある、笛を奏でる姿の飛天などが刻まれた銅製の「水煙(すいえん)」が取り外され、徐々に塔本体の解体に入る.