井戸水からO157検出されず 浅漬け製造

白菜の浅漬けが原因の腸管出血性大腸菌O(オー)157集団感染で、札幌市保健所は浅漬けを製造した岩井食品(札幌市西区)が使用していた井戸水が感染源ではないことを確認した. 材料の野菜、調理台や洗い場などの設備、従業員の靴などを通じて菌が施設に紛れ込んだ可能性が残る. 市保健所は近く岩井食品を再び立ち入り検査し、感染経路を絞り込む. 岩井食品では井戸水と水道水を併用していた. 市保健所は今月9日、食品衛生法に基づいて立ち入り検査し、井戸水を採取した. 検査の結果、O157は検出されなかった. 従業員や家族に対する調査から、市保健所は従業員がもともと菌を保有していた可能性は低いことを確認している. 残る感染経路としては材料の白菜、キュウリ、ニンジンが菌に汚染されていた▽調理台や洗い場など設備を通じた感染▽従業員の靴や衣服などを通じて外部から紛れ込んだ――などが考えられる. ナイキ 通販 市保健所は材料の野菜の生産状況に加え、岩井食品に対する再度の立ち入り検査で野菜の取り扱いや衛生管理について改めて調べる.