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SCEは、同社が展開するPS3用TVアプリケーション『torne(トルネ)』の新バージョン"バージョン4.0"を、本日6月19日にリリースする. このバージョン4.0は、7月19日に発売されるネットワークレコーダー&メディアストレージ 『nasne(ナスネ)』 に対応するもの. バージョン4.0の『トルネ』と『ナスネ』を組み合わせて使うことで、従来のスピーディーな操作感はそのままに、地上デジタル放送に加えて衛星デジタル(BS/110度CS)放送のTV番組のライブ視聴と録画ができる. また、チャンネルパネルや番組検索の各種機能の強化により、視聴できる番組数が増えても番組を容易に検索して録画予約が可能だ. また、『トルネ』単体としても、Twitterに投稿された番組へのコメントを番組視聴と同時に楽しめるライブ機能が強化され、ツイートされたコメントがTV画面下部に常時表示される"ビューモード"が追加. 他にも、『トルネ』で録画した番組をPS Vitaへ書き出す際の画質向上など、さまざまな機能が追加されている. 魂で奏でる音楽. 魂で綴られる人生. その2つが見事なハーモニーを醸し出すクライマックスのオーケストラシーンが実にブラボー! な映画でした. 音楽に明るくない方も、協奏曲とかチャイコフスキーとかあまりよく分からない方でも全く心配ご無用. 是非オーケストラを見る勢いで、映画館で見ていただきたい映画ですよ. 30年前にとあることがきっかけで指揮者としての地位を失い、今はボリショイ楽団の清掃員をしているフィリポフが偶然手に入れたのはパリ・シャトレ座からの公演依頼のファックス. 指揮者としての復活を夢見る彼にとってはこれは願ってもないチャンスということで親友のサーシャや旧友のイヴァンを誘い、無謀にもシャトレ座には自分たちがボリショイ楽団だと偽り、かつての仲間を掻き集め、そして勢いだけでパリに乗り込む. もうこのコメディタッチの前半がとにかく面白いんですよね. 始めは計画に乗り気でなかった大柄のサーシャは救急車をタクシー代わりにするし、反対されるのを覚悟で計画を話したらフィリポフの妻は「実行に移さなかったら離婚する」と言い出すし、裏稼業に精通しているジプシーの友人は空港のロビーで堂々と偽造パスポートを作るし、喘息だったはずのユダヤ老人はパリでキャビアを売り出すし、自分にだけスポットを当てたTV中継をしようとした音痴の金持ちは縛られてしまうしと、もうハチャメチャ. でも一番ハチャメチャで面白かったのは、古くからの同志でもあり、時に憎き敵でもあった、交渉役を引き受けてくれた共産党員のイワン・ガブリーノフでしょう. もう何が面白いって、知人の結婚式で「トゥル・ノルマンに行きたいんだ! 」と電話で怒鳴って注目を浴びたり、銃撃戦の最中に四つん這いで這いつくばりながらパトロン交渉をしたり、いざトゥル・ノルマンに行けばベリーダンサーの前で一人で食事させられるわ、一人で食事したのに60人分の食事代を払わされるわなど、常にロシア人政府関係者のイメージ通りに怒鳴り口調で会話しているのに、彼の言動は常に人情味に溢れているこのギャップが凄くいいんですよね. とまぁ、ここまでの内容及び設定からもこの映画は負け組人生を送るフィリポフがこのオーケストラに一発逆転を賭けるそんなお話かと思われるかも知れませんが、ところがどっこい、この映画はそんな単純なものではない、本当にステキなお話が後半に待ち受けているのです. 特に一番ステキに思えたのはやはりフィリポフとヴァイオリンのソリストとして出演を依頼したアンヌ=マリーとの関係でしょう. おそらく多くの方はこの2人の関係は父娘だと思われて映画をご覧になられていたはず. 私も多分そんな展開になるのかなと思っていましたが、ところが全ての謎が明かされるクライマックスのオーケストラシーンで、フィリポフとイツハクとレアの回想録とフィリポフやアンヌ=マリーやサーシャの思いが奏でる音楽が見事なハーモニーを醸し出したその瞬間、父娘関係という結果で味わえる感動とは全然違う、フィリポフたちの30年間分の想いが詰まった、とても崇高でステキな感動が観客の全身を覆ってくるんですよね. 公演が始まった時などはみんなの音もバラバラだったのに、「レアのために」という想いのためか、それともレアとアンヌ=マリーがみんなの目にダブって見えてきたからなのか、演奏家ではないイワンも一番の難敵を見事に閉じ込めては見た目に似合わず神様に祈りながら、30年のブランクなどどこ吹く風の如く醸し出す見事なハーモニー. レブロン ジェームス もうこれが最高の感動なんです. 魂で味わう感動なんです. 涙腺が緩むよりも魂と心が震える感動なんです. 私も学生時代に一度だけ指揮者を経験したことがあるのですが、見事なハーモニーが聞こえてくる瞬間ってまるで指揮者の両手が音楽を奏でているかのような感覚になると同時に、合唱やオーケストラも野球やサッカーと同じく「One for All,All for One.」であることに気付かされるんですよね. そんなオーケストラ楽団の30年分の「いつかは絶対に叶えたい、叶えて"やりたい"」という想いが詰まったクライマックスのオーケストラシーン. 是非映画館という音響設備が整った空間で最高の感動を味わってみてください. 深夜らじお@の映画館 は何となく『レニングラードカウボーイズ・ゴー・アメリカ』を思い出しながら、この映画を見てました.