心臓の奇形三つ治す 静岡のこども病院、男

静岡県立こども病院(静岡市葵区)は、三つの心臓病があった生後7カ月(当時)の男児の手術に成功し、21日に退院したと発表した. 心臓の壁に穴が開き、肺につながる動脈がないなどの症状を抱えていた. 執刀した坂本喜三郎副院長は「世界でも発症の報告がない、非常に複雑な心臓病の根治に成功した」と話した. 患者は東京都中野区の会社員有川拓さん(39)の次男の護(まもる)ちゃん(8カ月). 心臓の四つの部屋(心房、心室)の壁に穴が開いた「完全型房室中隔欠損(ぼうしつちゅうかくけっそん)症」と、心室につながる動脈が逆転している「大血管転位症」、肺動脈がなく大動脈から肺へつながる血管が枝分かれするなどした「肺動脈閉鎖症・主要体肺側副動脈」と診断された. 昨年12月、12時間以上に及ぶ手術を受けた. 途中、2時間半にわたって心肺を停止させての手術だった. 同病院では、それぞれの病気の手術も年に数件程度. 坂本副院長によると、三つの症状を抱えて誕生するのは世界的に報告がないという. 護ちゃんの体への負担を考え、三つの症状について一度に手術することを決断したという. 会見した母親の由紀子さん(35)は「似たような症状で治療できていない人もいると聞いた. サッカスパイク サッカーーシューズ あきらめないで希望を持ってほしい」と語った. 11日の東京株式市場は、日経平均株価終値が前週末より165円64銭(1.96%)高い8624円90銭だった. 欧州債務危機が和らぐとの思惑から買い戻しが入り、値上がり幅が一時、200円を超す場面もあった. 東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は同12.33ポイント(1.72%)高い730.07. 出来高は14億5千万株だった.