ロンドン〉愛があふれるサッカースタジアム

青々とした芝生、整然と並ぶスタンド席――. 古い町並みが残る中に、近代的なサッカースタジアムはひときわ目を引く存在だ. 男女のサッカーの取材で、英国各地のスタジアムを回った. 「不釣り合い」といったら失礼だが、人口規模が少ない静かな地方都市でも、スタジアムはとにかく立派. 「試合を楽しんで」. 笑顔で迎えるスタッフたちも、どこか誇らしげだった. 英国チームの試合でなくても、スタンドには多くの観客が集まった. 「カモン、ジャパーン」. 日本のプレーにも声援が飛ぶ. 日の丸や相手チームの国旗を顔にペイントしてもらい喜ぶ家族連れ. 試合前やハーフタイムに、ビール片手にサッカー談議に花を咲かせる男性たち. 「欧州では教会が果たしている交流の場としての役割を、サッカースタジアムも担っている」. そんな話を思い出した. 多くの愛情がサッカーに注がれていることを肌で感じた. (向井宏樹). 12日、稲毛2―0千葉南) 千葉大会1回戦で、稲毛のエース松尾が千葉南を相手に、無安打無得点試合を達成した. 176センチで右投げ. 得意のスライダーと威力のある速球が決まり8奪三振. 許した走者は四球の一人だけだったが、「うれしいけれど、まだ制球が甘く、速球の伸びも不足している」と謙虚だった. 次の相手はシード校の拓大紅陵. 「破って稲毛旋風を起こしたい」=青葉の森.