マビノギ英雄伝』新たなキャラクターボイス

アクワイアは、発売中のPS Vita用ソフト『orgarhythm(オルガリズム)』の、"ミュージッククリエイタープレイ動画"第4回を公開した. 『オルガリズム』は、『スペースチャンネル5 パート2』や『メテオス』などの開発に携わったゲームクリエイターの平井武史さんが手がける新作タイトル. リズムにあわせたタップ操作が重要な、リアルタイムストラテジーとなっている. 今回登場するのは、ハード萌バンド"OTAKU NOT DEAD(OND)"のドラムス&アレンジャーや、特撮音楽を手掛けるユニット"Project.R"のリーダーとして活動する大石憲一郎さん. 動画は、公式サイトの"SPECIAL"ページ内にあるクリエイターコラボのコーナーから視聴できる. 学生時代には友人と制作したRPGがコンテストでグランプリを得たという、ゲームにも造形の深い大石さん. ゲームポットはPC用A・RPGファンタジーアースゼロ(以下、FEZ)』で、6番目の新たな召喚獣となる"チャリオット"の2度にわたる公開テストを、11月~12月にかけて実施した. この第1回~第2回公開テストの狭間となる12月3日、同社会議室ではメディア向けのプレゼンテーションが行われ、新召喚獣の基本コンセプトや想定される戦場での使用方法について、ゲームポット劔俊彦氏、フェニックスソフト野口健太郎氏、スクウェア・エニックス李 潤玉氏の3名により発表された. また、2011年に向けて『FEZ』展開と拡張について、そしてゲームポットの考える運営方針などもある程度明らかになったので、本記事にてお伝えしよう. (本記事の収録日はチャリオット実装前の12月3日です. ) 左からスクウェア・エニックス李 潤玉氏、フェニックスソフト野口健太郎氏、ゲームポット劔俊彦氏. 新召喚獣"チャリオット"のコンセプトは戦場における新たな移動手段 まずは新召喚獣"チャリオット"のコンセプトについて、野口氏が説明を行った. コンセプトが決まるまで「プレイヤーがその様子見たら混乱すると思う」というほど、3社間でもかなり長期間意見を戦わせたそうだ. 『FEZ』という戦争そのものを楽しむゲームにおいて、チャリオットは直訳すれば"戦闘用馬車"だが、戦闘面よりも馬車に重点を置き、『FEZ』への新たな移動手段の提案をコンセプトに開発が進められている. 開発側が想定するチャリオットの使用方法だが、既存の召喚獣以上の機動力を生かして前線へすばやく駆け付ける、僻地のクリスタルを効率的に運用するなど. チャリオットによって戦術・戦略の幅を増やすことが狙いのようだ. また、戦況に直接影響を与える召喚獣はすでに存在しているため、移動という特徴を持たせることで戦争にアクセントを与える立場となり、長くプレイヤーに愛される召喚獣になることを期待しているとのこと. 「公開テストで寄せられた意見・要望を反映させた上で、12月には新召喚獣チャリオットをプレイヤーの皆様のお手元に届けたいので、期待して待っていてほしい」と野口氏は述べた. 2011年にはレベルキャップの開放と新ルールの戦争追加 続けて2011年に向けて『FEZ』の新たなる構想が語られた. 時期は未定だが実装が決定しているもの、あくまで構想段階だができれば実現したいものが織り交ざって発表されたため、順次紹介しよう. 1つ目は新ルールの戦争の追加である. これから『FEZ』を始める新規から上級者まで、全プレイヤーに戦争を楽しんでもらうために、既存ルールにプラスアルファの要素を付け加えるのが目標らしい. 例えば戦争の勝利条件変更、初心者~低レベルプレイヤー限定あるいは少人数制の戦争などが検討されている. ただし、先述の通りこれらはあくまでプラスアルファの要素であり、既存の戦争のルールを変えてしまうわけではない. 新たなルールで戦える新しい戦場がシステム的に提供される、と考えればよいようだ. 李氏は、本土に攻め込まれやすい国があることも考慮し、状況や戦場によっては防衛が少し有利になるなどケースバイケースで戦争条件が変わるような、バリエーションを増やしていきたい. 戦争の楽しさにもっと繋がるモチベーションとなるルールを作りたいと述べた. さらに、検討中のアイディアとして"市街地戦""要塞戦"という単語も飛び出した. 「そもそも首都で戦争ができる市街地戦のために、今の形に各国の首都を変えた経緯があります. それを実装していかないと、変更した意味がないでしょう」とも李氏は発言. 確かにジャンプなどの行動が制限されていた旧首都マップが、配置も含め全面リニューアルされたのは2008年10月27日のこと. それ以前から首都での市街地戦という話は何度か出たものの、ようやく実現されるようだ. 戦争の勝利条件、ルールのバリエーション追加という構想について「今現在の戦争でも、勝利という目標に対して50人の気持ちが一つになっていない. 別に勝たなくてもいいやという気持ちで参戦するプレイヤーも多く、それがプレイヤー同士のストレスを生み出している. その状況が改善されないうちに、また新しいルールの戦争を追加するというのはいかがなものか」という質問が出た. これに対して野口氏は、「プレイヤーが何のために戦うのか? というモチベーションのお話をされていると思います. どういう形になるか具体的にはまだ何も申し上げられませんが、戦争の勝利以外にも、戦争を取り巻くルールそのものにおもしろさ、モチベーションを維持できるような何かを取り入れて行きたい」と回答した. また、野口氏の発言を補足する形で李氏も「勝つモチベーションを維持するには、現状の『FEZ』はご褒美というメリットが足りない. 今すぐできる事としてまずはオフィシャルショップを充実させていく」とコメント. 近々のスケジュールでは2011年1月~2月をメドに、過去のデザインコンテストで惜しくも入賞は逃したが投票率の高かったデザイン、技術的に当時は難しかった装備の実装などを考えているとのことである. ただし、上記の話の多くは検討中で、詳細な仕様についてはまだ発表できないという. 実装時期の目標については2011年の早い時期、桜が舞っている最中ぐらいに、段階的に行う予定とコメントした. 2つ目の構想はレベルキャップの開放. 劔氏によれば2011年『FEZ』の目玉となるであろうアップデートは、現在のレベルキャップ40の開放である. サービス開始から5年目を迎えるということもあり、レベル40に到達しているキャラクターも多く、新たなモチベーションという意味でのキャップ制限解放になるようだ. レベル30~40になるのと同じバランスでレベル50という新たなキャップを設定すると、キャラクター育成に10年近い時間がかかり現実的ではないため、もちろん経験値テーブルやスキルポイントの見直しは行われる. レベル40以上のキャラクターの拡張性について野口氏は、特別な装備や特定のNPCとのイベント、スキルの追加などに触れた. 『FEZ』の魅力の一つはレベルキャップが40と低めに設定されており、レベル30以降は多少伸び悩むものの、ごく普通に戦争に参加していれば誰でも必ず到達可能という点だ. つまりキャラクターの性能差が極端に出ないため、新規も古参も純粋なプレイヤースキル、連携スキルだけで競うことが可能だ. 開発側もこの点はもちろん理解しており、レベル40以上のキャラクターが飛躍的に優秀なユニットになり、レベル40以下は戦争に来るな! といったネガティブな空気を生むような設計にはしないと、野口氏は断言した. 開発元であるフェニックスソフトはもちろん、監修であるスクウェア・エニックス側にも今まで以上の慎重な対応を求めたいところだ. なおキャップ解放の実装だが、これについては「今考えられるのは、暑くなる前」とのこと. チャリオット同様に公開テストも予定されている. レベルキャップ解放の実装は2011年上旬の夏休み前あたりが目標で、順番としては戦争のバリエーション追加が先になる. この他、李氏からはコラボ装備や、一定以上のレベルやプレイ期間に達したプレイヤーだけが入れる、旧『FE』時代ルールで遊べるワールド構築を構想中という話が出た. いわゆるプレイヤー間で俗に"クラシックサーバ"などと呼ばれる、ウォーリア/スカウト/ソーサラーしかいない仕様のことだ. あくまで構想段階で何も決まってはいないということだが、これは古参プレイヤーにとっては待望とも言える仕様. ぜひとも実現してほしい. ワールド移住サービスなど人口調整を検討中 次に、運営であるゲームポットとしての2011年の施策が語られた. 現役プレイヤーであれば気づいているだろうが、ワールド(サーバ)によって極端なプレイヤー人口の偏りが見られる. どのワールドかは特定されなかったが、劔氏によれば最も人口が少ないワールドと多いワールドとの差は3倍強. 2010年には特定のワールドに新規キャラクターを作った場合のみ、特典が受けられるキャンペーンを実施したが、残念ながら期待していたほどの効果は見られなかったとのこと. そのため2011年上半期には再びワールド移住サービスおよび、新規ワールドの開設が予定されている. 前者は人口の多いワールドから少ないワールド限定で、希望者はキャラクターの移住が可能というもの. 後者は一時的に新規ワールドを開設しある程度キャラクターが育ったタイミングで、事前にアナウンスされた特定のワールドとの統合が行われるというものだ. このワールド統合による過疎化対策は、過去に他社タイトルでも実施され、それなりの実績を出しており『FEZ』でも効果が期待される. メルファリア大陸での戦争がメインとなるゲームだけに、戦争の数が少なくなかなか参戦できないと、どうしてもモチベーションが落ちてしまう. なるべく早いタイミングでの実施に期待したい. 最後にそれぞれ立場の異なる3人の、プレイヤー向けコメントをお伝えする. 劔氏: ゲームポットは2010年、安心できるプレイ環境と新規プレイヤーのスムーズな参入を目標に運営を行い、GMコールといった機能追加でそれが実現できました. 2011年は人口の少ないワールドにテコ入れをして、戦争の醍醐味を味わっていただけるようにしたいです. また、本当は2010年12月にオフラインイベントも開催したかったのですが、諸事情によりできませんでした. 少し遅くなりますが2011年に何らかの形でイベントを行いますので、こちらもよろしくお願いします. 野口氏: 開発としての2011年の意気込みは、『FEZ』というコンテンツの魅力をより拡張すると同時に、気後れして戦争に入りづらいというプレイヤーを巻き込んでいきたいです. 本日発表した内容以外にも新しい建築物や、新職業、チャリオット以外の新召喚獣など『FEZ』がおもしろくなるアイディアは、まだまだ用意していますので、来年も『FEZ』をよろしくお願いします. 李氏: おかげさまで"Ring of Dominion"から数えて5年がたちました. タイトルが発表されたのは2004年なので、これほど長く続くオンラインゲームも、なかなか無いと思います. ゲームポット様にはゲーム内のサービス改善をしていただきました. フェニックスソフト様には技術的な面から、もっと『FEZ』を遊びやすくすることに力を注いでもらおうと思います. これからも『FEZ』のサービスが長く続けられるよう、全力で取り組みますのでよろしくお願いいたします. ネクソンは、明日11月23日よりオープンベータテストを実施するPC用A・RPGマビノギ英雄伝』に起用する声優を新たに発表した. 今回発表されたのは、豊崎愛生さん. 豊崎さんは、村の巫女でありゲーム内のヒロイン的存在でもある"ティイ"と、3人目のプレイヤーキャラクター"イヴィ"の声を担当する. オープニングで登場するティイは、心優しく動物たちと会話ができる少女. 物語のカギを握る存在だ. 豊崎愛生さん ティイ: 村の巫女で、人間以外の生き物と会話することができる. アイダン、マレックとは幼なじみ. イヴィ: 正式サービス以降に開放される3人目のプレイヤーキャラ. 強力な魔法とさまざまな錬金術を操る、東方出身の魔術師.