陸自戦車部隊、本州から撤退へ 離島防衛に

ニューヨーク=畑中徹】「ピザや荷物が、空からやってくる? 」――米欧の企業の間で、小型の無人機を使った宅配サービスの研究が進んでいる. 当局の認可が必要でハードルはなお高いものの、将来は「空からの宅配」が当たり前になるかもしれない. 米宅配ピザ大手「ドミノ・ピザ」の英国法人は、小型の無人機が、ピザを空から宅配する実験の様子を、インターネットの動画サイト「ユーチューブ」上で公開している. ドミノ・ピザの店員が、無人機にピザを載せると、機体は軽やかに飛び上がる. 無人機は、田園地帯や川の上を飛び、郊外の住宅街に. 一軒家の庭先で待っている男性のもとへ降下していき、ピザを届ける、という内容だ. 動画の再生回数は150万回近くに及んでいる. 園田耕司】防衛省は、陸上自衛隊の配置を見直し、本州から戦車部隊を撤退させ、北海道、九州にのみ配備する方針を固めた. 10年後をめどに戦車数を現行の741両から300両に大幅削減し、冷戦期の本土防衛から対中国を念頭に置いた離島防衛に重点を移す. 12月中旬に策定する新防衛大綱に明記する. 冷戦期は旧ソ連による本土侵攻を想定し、戦車部隊による上陸阻止を防衛戦略の主軸にしてきた. しかし今後10年間の防衛力整備のあり方を示す新防衛大綱では、戦車部隊の削減と配置転換のほか、米海兵隊をモデルにした水陸両用部隊の配備方針を盛り込む. 中国の海洋進出を意識した南西諸島の防衛力強化を打ち出した形だ. 戦車部隊が撤退する本州には、走行性能の高い機動戦闘車を新たに導入. ナイキ SB 8輪のタイヤで時速100キロで走行でき、戦車に匹敵する105ミリ砲も備える. 戦車より小型でC2輸送機に搭載できるため、南西諸島にも輸送・展開が可能で2016年度からの配備を目指している.