PS3でパワーアップした『ととモノ. 2

中世ファンタジーを思わせる世界観に軽快なアクションと、ネトゲ初心者でもとっつきやすい印象を受けるMORPG『DragonNest(ドラゴンネスト)』. 果たしてその実態は? ということで、私、ドラゴン富竹が、4月29日から5月6日まで行われた『ドラゴンネストクローズドベータテスト(以下、CBT)の様子を紹介しよう. 下記のキーワードと併せて、参考にしてほしい. ドラゴン富竹の気になるキーワード5段階評価 ※★…1点、☆…0.5点 操作のしやすさ ★★★☆ コンボの爽快度 ★★★★☆ キャラクターメイク ★★☆ ソロプレイ難易度 ★★★☆ パーティの気軽さ ★★★☆ 職業で見た目と性能が完全固定のキャラメイク 『ドラゴンネスト』の世界観は中世ヨーロッパを思わせる風景に、飛空艇や魔法などのファンタジー要素が融合したもの. RPG好きなら、すんなり世界観に溶け込めるだろう. まずオンラインゲームで重要なキャラクターメイキングについてだが、最初に選択できるクラスはウォーリアー、アーチャー、クレリックソーサレスの4種類. それぞれ能力値、装備、さらに性別までも固定されている. ゴツイ武器を操る女戦士や弓を操るイケメン男エルフとか、そのような楽しみがないのは、いささか残念に思ったりする筆者である. まあ、一発で相手の職業が分かるという利点もあるのだが、同じような見た目のキャラクターが、そこらじゅうにいるというのは... . そのあたりは、これからの開発に大いに期待! と強調しておきたい. 話が逸れてしまったが、各職業の大まかな特徴は下にあるとおりだ. 多分に筆者の主観が混ざっているが、そのあたりは気にしないでほしい. ●ウォーリアー ソード、ハンマー、アクスを操る接近戦特化職. 2倍の速さで移動できるダッシュスキルを持つため、真っ先に敵集団に飛び込み、真っ先にボコられることも多い職業だ. パーティではモンスターの削り役だが、攻防、HPが高く、ほぼすべてのスキルがコンボに繋がるので、ソロでも序盤はかなり楽. ●アーチャー ロングボウ、クロスボウ、ショートボウを操る遠距離職、と思いきや、接近戦でもウォーリアーのお株を奪うほどのスキル性能を持つ. 素早い身のこなしだが、調子にのっているとHPがごっそり減っているので注意が必要だ. アーチャーがいるパーティでは、後ろからゆっくり眺めていたいと思うのは、私だけではないだろう. ●クレリック メイス、フレイル、ワンドを操る魔法戦士(みたいな)職. 貴重な回復魔法が使えるのだが、CBTではレベル制限などからあまり活躍できなかった不遇な職業だ. 接近戦もこなせるが、攻撃力が低いため長期戦になりやすい. そのぶんコンボ数は稼げるのだが... . パーティで支援、回復魔法が必須になれば、一転脚光を浴びる職になるかもしれない. ●ソーサレス スタッフを操る遠距離魔法職. アーチャーとは異なり、こちらは完全に遠距離特化だ. コンボは若干苦手だが、一撃が大きいため、パーティでは削りにトドメにと大活躍. そのぶん防御は紙なので、ソロだとややキツイかもしれない. MPが空になると何もできなくなるので、スキルの乱発にもご用心. 以上が、私がCBTで受けた印象だ. ちなみに私の職業はウォーリアー. HPが高い、攻防高いと初心者向けなので、最初にプレイ感覚をつかみたい人は、ウォーリアーがオススメだ. 職業が同じでも、装備武器によって基本コンボの性能や攻撃範囲などが異なる. 自分の好みで決めよう. ちなみに、ドラゴン富竹が使用したのはハンマー. 攻撃速度は遅いが、重量級の一撃がステキ! アクションと言えば操作性なのだが... アクション系のゲームで一番気になる操作性についてだが、まず『ドラゴンネスト』ではキーボードとゲームパッドの両方に対応している. どちらを選ぶかはプレイヤー次第だが、『ドラゴンネスト』ではハンゲームパッドとハンゲームパッドユーティリティの使用を推奨しており、その他の製品は動作保証外となっているので注意してほしい. 筆者のパッドも保証外のものだったためか、うまく設定できずに終始キーボードでの操作となった. キーボードでの操作ではWASD移動、マウスでターゲットを操作、マウスボタンとキーボードの1~0ボタンでスキル発動となっている. また、スペースボタンでジャンプができ、移動ボタン2連打で回避行動をとることが可能. キーボードだとターゲット操作が素早く行えるので、ターゲットが目まぐるしく移動するウォーリアーでも十分な操作性だった. ただ、そのぶん目や手がリアルに疲れるので、ゲーム中の休憩をマメに行うことが重要だ. 序盤のフィールドで、簡単な操作方法の解説がはいる. 『ドラゴンネスト』はMMOではなくMOだ! 続いて『ドラゴンネスト』の世界を紹介しよう! まずプロローグと初めに訪れる村は選んだクラスによって異なる. ウォーリアーとアーチャーはプレーリーという村でスタートするが、ソーサレスクレリックは別の村なのだ. 合流するまで少々時間がかかるので、友達と一緒に始めるときは注意しておこう. さて簡単なゲームの流れだが、基本はモンスターを倒して経験値を溜め、一定値以上でレベルアップする、普通のRPGと変わらないシステムとなっている. ただ、モンスターがいるフィールドはインスタントダンジョンとなっており、同じダンジョンに入ることができるのは、同時に4人までとなっている. そのため『ドラゴンネスト』はMMOというよりは、MOに近いと言えるだろう. インスタントダンジョンは、Easy~Abyssと5段階の難易度があり、難易度によって出現モンスターの強さやドロップアイテムなどが異なってくる. ソロでもすべての難易度に挑戦できるが、当然失敗する確率も高くなる. 一応、推奨レベルが難易度ごとにあるので、ソロ推進派はそれを目安にするといいかもしれない. さて、ダンジョンの中だが、単なる一本道ではなく、道を開くためのカギを見つけるなど、ある程度の仕掛けが施されている. プレイした感覚だと、まだ序盤だからかもしれないが、仕掛けを解くだけで何十分もかかるようなことはなく、ソロでも問題なく先に進めるものだった. ダンジョンの最後のエリアには、そのステージのボスモンスターが登場し、ザコも含めて敵を全滅させたらステージクリアとなる. クリア後は、コンボ数、クリアタイムなどの成績によってクリアランクが表示され、ステージクリアのご褒美を貰うことができる. クリアランクが高いと、ご褒美がレアになる可能性が高くなるので、ダンジョン攻略時はクリアランクを気にすることになりそうだ. ちなみにパーティだと、クリアランクが各自で変わってくる. 1人がランクSでも、もう1人はランクCということもありえるのだ. パーティでは職業によって差がでないようにしてほしいのだが... . インスタントダンジョンでは推奨レベルとパーティ人数が表示されるが、あくまで目安. ただ難易度Abyssはハンパないので、ほぼパーティ必須だ. それでは『ドラゴンネスト』の醍醐味ともいえる、戦闘について紹介しよう. 戦闘では基本攻撃とスキルを併せ、コンボを重ねていくのが基本プレイとなる. 私が使用したウォーリアーの場合、マウスボタン押しっぱなしで4連続の基本攻撃コンボがでる. 4発目をだすとコンボが途切れることが多いので、3発目でスキルにつなげ、再び基本コンボをいれるのが常套手段だ. 敵の数にもよるが、スキルをつなげるだけで50~60コンボまで簡単にだすことができるので、爽快感はかなり高い. またスキルのキャンセルや起き上がり攻撃、ダウン攻撃、ダウンの回避など、アクションについてはかなり練られているように思えた. 今回は体験できなかったが、パーティ間によるコンボもあるので、どこまでアクションを極められるか試してみるのも面白い. ボスの攻撃をギリギリで回避し、そのスキにコンボをたたみ込むことができると、戦闘が俄然楽しくなるだろう. ボス戦ではMPを惜しまず戦うこと. なお、MPは時間で自動回復するが、HPは回復しない. HP回復アイテムを、念のため持っておきたい. ダンジョンと戦闘については以上だが、1つだけ注意しなければならない点がある. それが疲労度だ. 疲労度はゲーム画面の右下にあるバーで示されており、これが0になってしまうと、回復するまでダンジョンに入れなくなってしまうのだ. 疲労度には、その日のものとその週のものの2つあり、その日の疲労度を使いきると、その週の疲労度が消費されるようになる. 両方の疲労度が0になると、もうその日はダンジョンに入ることができなくなる. CBTだと、その日の疲労度は午前4時、週の疲労度は毎週土曜日に回復していた. ダンジョンに何回も潜るときは、必ず疲労度をチェックしておこう. なお、ダンジョン攻略中に疲労度が0になっても、一応ステージクリアまでは行くことができる. 途中で追い出されることはなかったので、そのあたりは安心していいだろう. パーティだと疲労度の減少がソロより少ない. ゆっくり遊びたいなら、パーティでダンジョンに行くようにするといい. 次にクエストについて紹介しよう. クエストにはゲームの本筋となるメインクエストと、サブクエストの2種類がある. クエストの内容は誰々と会話しろ、何々を持ってこいなどのお使い以外に、ダンジョンの難易度HARDをクリアするなどなど. 他のMMO/MOと同じくクエストクリアで経験値とお金、アイテムが入手できるので、クエストを進行させつつ、ダンジョンをクリアしていくのが一般的なプレイスタイルだ. クエストはレベルごとに開放されるので、1つレベルが上がったら、いったん拠点に戻ってクエストが増えていないか確認するとよい. クエストに関係するNPCは、マップ上の「! 」アイコンで示されている. レベルが上がったら、街のマップを確認! 今回のCBTでは、レベルキャップが一次転職可能な15までとなっていた. そこまでプレイした感覚だと、一次転職までソロでいくとしてだいたい3~4日あれば転職できるだろう. 疲労度のため、ずっとやり続けることができないのは、コアなユーザーにとっては若干不満がでてくるかもしれないが、疲労度は各キャラクターごとなので、複数のキャラクターを並行して育成し、一方の疲労度が0になったら、他のキャラクターを育てるなどして遊んでいくといいかもしれない. 転職後は、戦闘スタイルがさらに細分化されるようだが、できればソロでの道のりもあると嬉しいところだ. お姉さん方の正体は一体何なのか!? 途中で終わってしまったメインストーリーも気になる! 装備の強化は失敗することを考えて... ご利用は計画的に 『ドラゴンネスト』では、レベルアップ時のステータス上昇は職業ごとに一定だが、装備品の性能によって、キャラクターごとにある程度の個性をつけることができる. 装備品は、鍛冶屋で購入、鍛冶屋で生産、モンスタードロップ、クリア時のご褒美などで入手でき、同じシリーズで頭、胴体、腕などを揃えると、セット効果があるものも存在する. 鍛冶屋で購入するのが一番手っ取り早いが、購入したものはまったく強化できない. 生産システムを使えば強化可能な装備ができるが、CBTではその材料がほとんど入手できなかった. 生産は失敗も一定確率であり、生産に成功しても、一定値以上の強化に失敗するとその装備品が消失することもある. このように、高性能の装備品の入手には、様々なリスクが伴ってくるのだ. ただ、『ドラゴンネスト』にはゲーム内に交易掲示板があり、装備品や素材などの取引が簡単にできるようになっている. 他プレイヤーのお古やいらない素材を購入するなどでリスクを緩和していくと、生産もそれほど苦ではなくなるかもしれない. お金が必要だが、不用な装備品を分解して生産用の素材にすることもできる. それで新たな装備を生産しよう. 対人戦などのサブコンテンツはどうなるのか CBTでは未実装だったが、『ドラゴンネスト』にはアバターや対人戦のコンテンツもあるようだ(※ CBT終了の翌日に緊急実施されたEXCBTで闘技場が追加実装された模様). 対人戦はゲーム内の闘技場で行われるようだったが、そこに入場すらできなかったので、仕様に関してはオープンを待つことになった. バランス調整が難しいとは思うが、アクションがしっかりしているだけに期待したいところだ. またアバターも、一応システムで確認できた程度なので、どのようなものになるのかはまだ不明. アバターによってキャラクターの性能が変わるという噂もあるが、やはり重要なのは見た目だろう. 中世ファンタジーでメイドがいないのは、真に遺憾に思うわけで、どげんかせにゃイカンわけですよ. そのあたりは多いに期待しまくるわけだが、女装装備とかでてきたら、また私の心が乱れてしまいそうだ... . おっと、思わず意味不明なことを口走ってしまった. さて、その他の要素して、私がちょっとハマりかけたコンテンツが称号システムだ. これは、ある条件を達成すると称号がもらえ、それをキャラクターにセットすると、能力値が上昇するというシステムだ. この種類がトンでもなく多いのだ. 例えば、ダンジョンのHARDをクリアするとか60コンボ達成などの戦闘系もあれば、挨拶をするなどの簡単なものもあり、さらにレアアイテム入手時にしかもらえないシークレットの称号など、集めだしたらキリがないのだが、一つ一つ称号が埋まっていく快感は、収集好きにはたまらないのではないのだろうか. 私はたまらなかった!! おっとまた興奮してしまった. CBTでレベルキャップまで育てた証「CBT Master」の称号. なかなか強力な性能だとか!? さて、少々駆け足で紹介してきた『ドラゴンネスト』だったが、興味を持ってもらえただろうか. アクション性の高さと軽快なコンボによる爽快感は、最高レベル! と断言できるくらいなので、興味がある方は5月27日より実施予定のオープンベータテストをプレイしみてみることをオススメする. それでは『ドラゴンネスト』の世界で、皆様に会えることを楽しみにしている. 【ドラゴン富竹/ライター】 オンラインゲームを生活の糧とすることを日夜考えている、ゲームライター. アクション系が好みだが、寄る年波には勝てず、最近は寝ながらできるゲームを模索中. しかし寝ながらプレイは、リアルで寝てしまう諸刃の剣. 素人にはオススメできないので、日夜玄人を目指して模索中. 座右の銘は、泣く子とイクラには勝てぬ. アクワイアは、PS3用ソフト『剣と魔法と学園モノ. 2G』の発売日を7月15日に決定した. 価格は6,279円(税込). 本作は、PSPで発売されたダンジョンRPG剣と魔法と学園モノ. 2』のパワーアップ版. さまざまな種族や学科(職業)からなる冒険者を集めて最大6人のパーティを編成し、ダンジョンを攻略していくことになる. PS3版では、グラフィックやカスタマイズ要素の強化と、全編フルボイス化、新合体技やスキルの追加などが図られている. 第62回ベルリン国際映画祭は18日夜(日本時間19日未明)、授賞式が開かれ、短編部門にフランス作品として出品されていた和田淳(あつし)監督のアニメ「グレートラビット」が、最高賞に次ぐ銀熊賞を受賞した. 和田監督は神戸市出身でロンドン在住の31歳. 「グレートラビット」は7分間の短編で、シャープペンシルによって人間や動物の奇妙な造形を描き出している. また、ジェネレーション部門では、今泉かおり監督の「聴こえてる、ふりをしただけ」が子ども審査員による特別表彰を受けた. 長編のコンペティション部門の最高賞である金熊賞には、イタリアのタビアーニ兄弟が監督し、実際の刑務所で撮影された「シーザー・マスト・ダイ」が選ばれた.