同性婚反対派へ「抵抗無駄」 スタートレッ

スター・トレック』から引用して言おう. 『抵抗は無駄だ』」. 日系2世の米俳優ジョージ・タケイ氏(76)が18日夜、米ユタ州パークシティーで開催中のサンダンス映画祭で、ハーバート同州知事など保守派を中心に同性婚反対の動きが再び活発化していることに釘を刺した. 映画「スター・トレック」などで知られるタケイ氏の人生を描いたドキュメンタリー「トゥ・ビー・タケイ」の上映前、約27年来のパートナーで2008年に同性婚をしたブラッド・タケイ氏と手をつないで登場. 「同性婚という表現自体、異質な響きだが、他の結婚と何ら変わらない. 私たちも人間的に描写されたい」と報道陣に語った. 米連邦最高裁は昨年6月、婚姻を男女に限定した連邦法を違憲と判断. ユタ州でも連邦地裁が同12月、同性婚を禁じる州法を違憲としたが、州が控訴した. 容認に対する抵抗が現れるなか、タケイ氏は1960年代に人種差別を掲げたウォレス・アラバマ州知事を挙げて「同性婚を認めないユタのハーバート知事は、進歩と民主主義を妨げるとして歴史上退けられたウォレス知事と同じ道をたどるだろう」と批判した. (パークシティー=藤えりか).